*Aromagarden

 いつも面影ばかりが色めいて、気づけば雨の色だけ抱えている。
 いつか想いのすべてが溶けだして朝陽に涸れるのなら、このままでいたい。

 銀のひかりに沈む街を眺めては、月の剣(かけら)を探していた。

 叶うならば夢を閉ざして。夜の帳を切り裂いてしまいたいと思うよ。
 愛しさを分かつほどに、わたしはここで美しく在るはずだから。

   *

 花香を食らう夢虫の赤色、とらえては引き裂いて、移ろう様をなぞるの。
 寂しいと思うほどに、あなたの中でやさしくなれるはずだから。

 Music, Lyric coe / Vocal 翔歌トリ