*月の歩幅

 星の粉をむすぶ手は、やがて痛みを知るだろう。
 それをやさしさに変えて、きみの涙をすくいたい。

 言の花を咲かせては摘み取ってゆく。
 おさない戯れに笑みを張りつけ、背伸びした。
 にぶく歩む月がうらめしい。

 きっとぼくらは、遠回りをし過ぎて、共に在ることに慣れて、
 失うことも知らずに、明日にすら夢を見ていた。

 言の花を咲かせては摘み取ってゆく。
 あざやかな色彩を焼きつけたなら、にぶく光る月のとなりでお休み。

 Music, Lyric coe / Vocal 桃音モモ